「DVD-Video形式って何?」「なぜ動画ファイルをそのままDVDに焼いても再生できないの?」——DVD作成で最初に戸惑うのが、この「DVD-Video形式」という規格についてです。
この記事では、DVD-Video規格(DVD-Video形式)とは何かを、初心者の方にもわかりやすく解説します。DVDをテレビで再生させるために欠かせない基礎知識です。
DVD-Video規格とは?まず知っておきたい基本
DVD-Video(DVDビデオ)とは、DVDディスクに動画コンテンツを収録するための国際標準規格です。1996年に策定され、DVDプレーヤーやブルーレイプレーヤーで再生できるDVDを作るには、このDVD-Video規格に準拠している必要があります。
私たちがレンタルビデオ店や量販店で購入するDVDはすべてこのDVD-Video規格で製作されています。家庭で自作のDVDを作る場合も、テレビのDVDプレーヤーで再生させたいならDVD-Video規格に変換(オーサリング)する作業が必要です。
DVDの基礎知識全般については、DVD基礎知識ガイドでも詳しく解説しています。
DVD-Video規格の主な仕様
| 項目 | 仕様 | 補足 |
|---|---|---|
| 映像コーデック | MPEG-2 | MP4(H.264)やH.265は非対応 |
| 解像度(NTSC) | 720×480ピクセル | 日本・北米の標準。PALは720×576 |
| フレームレート(NTSC) | 29.97fps | PALは25fps |
| 音声コーデック | AC-3(Dolby Digital)/ PCM / DTS | AACやMP3はそのままでは非対応 |
| アスペクト比 | 4:3 または 16:9 | ワイドスクリーン映像は16:9推奨 |
| ファイル構造 | VIDEO_TSフォルダ内にVOBファイル等を配置 | この構造を作る作業が「オーサリング」 |
DVD-Video形式と通常の動画ファイルの違い
MP4やAVIなどの動画ファイルはパソコンやスマートフォンで再生するための汎用フォーマットです。これらのファイルをそのままDVD-RやDVD-RWに書き込んでも、テレビのDVDプレーヤーでは読み込めません。
DVD-Video形式に変換するには、以下の2つの作業が必要です。
- エンコード:映像・音声をDVD-Videoに対応したコーデック(映像はMPEG-2、音声はAC-3など)に変換する
- オーサリング:メニュー・チャプター・字幕などを設定し、VIDEO_TSフォルダ構造を作成する
この一連の工程を自動でやってくれるのが、DVDオーサリングソフトです。オーサリングについて詳しくはDVDオーサリングとは何かを解説した記事をご確認ください。
DVD-VideoとDVD-ROM(データDVD)の違い
DVDには大きく分けて「DVD-Video(映像用DVD)」と「DVD-ROM(データDVD)」の2種類があります。
- DVD-Video:テレビのDVDプレーヤーで再生できる。映画・テレビ番組・自作ムービーDVD等
- DVD-ROM(データDVD):パソコンのファイルとして読み込むためのもの。テレビのDVDプレーヤーでは再生不可
Windowsのエクスプローラーからファイルをドラッグ&ドロップして作成するDVDはデータDVD(DVD-ROM)になるため、テレビでは再生できません。テレビで再生できるDVDを作るには専用のオーサリングソフトが必要です。
MP4をDVD-Video形式に変換する方法
最も一般的なケースであるMP4ファイルをDVD-Video形式に変換する方法を簡単に紹介します。
方法1:dvd-maker.net(ブラウザ完結)
ブラウザからMP4ファイルをアップロードするだけで、自動的にDVD-Video形式のISOファイルを生成します。ソフトのインストールは不要で、WindowsでもMacでも同じ手順で操作できます。詳しくはdvd-maker.netのDVD作成ページをご覧ください。
方法2:専用のDVDオーサリングソフトを使う
DVD Flick(Windows・無料)やNero(有料)などのオーサリングソフトでも対応できます。MP4からDVD-Video形式への変換については、MP4をDVD-Video形式に変換する方法の記事で詳しく解説しています。
よくある質問
Q. 家庭用DVDプレーヤーで再生できるDVDを作るには何が必要ですか?
A. DVDオーサリングソフト(またはdvd-maker.netのようなオンラインサービス)、DVDドライブ、書き込み用のDVD-Rが必要です。オーサリングソフトがDVD-Video規格への変換と書き込みを一括で行ってくれます。
Q. DVD-Video形式はハイビジョン(HD)映像に対応していますか?
A. 対応していません。DVD-Video規格の最大解像度はSD(720×480ピクセル、NTSC)です。フルHD(1920×1080)やそれ以上の解像度を保持したい場合は、ブルーレイディスク(BD-Video規格)を使う必要があります。
Q. ISOファイルとDVD-Video形式はどう違いますか?
A. ISOファイルとは、DVD-Video形式のディスク全体の内容を1つのファイルにまとめた「ディスクイメージ」です。ISOファイルの中身はDVD-Video規格に準拠したデータが格納されており、DVD-Rに書き込むことでテレビで再生できるDVDになります。ISOファイルはそのままパソコン上で仮想ドライブとしてマウントして再生することもできます。
まとめ
この記事では、DVD-Video規格(DVD-Video形式)について解説しました。
- DVD-Videoはテレビのプレーヤーで再生できるDVDの国際標準規格
- 映像コーデックはMPEG-2、解像度はSD(720×480)が仕様上の上限
- MP4などの動画をDVD-Video形式にするにはエンコード+オーサリングが必要
- ブラウザだけで変換・作成したい場合はdvd-maker.netが最も手軽
実際にDVD-Video形式でDVDを作りたい方は、dvd-maker.netのDVD作成機能をお試しください。難しい設定は不要で、ファイルをアップロードするだけで対応したISOファイルを出力できます。
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